海洋力 2021 8 22

書名 ラストエンペラー習近平
著者 エドワード・ルトワック  文春新書

 著者が言うように、
中国は、海軍力と海洋力の違いを理解できていないと思います。
 海の覇者となるためには、
単純に軍艦を増やせばよいというわけではありません。
 海洋力が重要になってきます。
もちろん、最初は、軍事力をつけることから始まりますが、
やがて、海軍力よりも海洋力が重要になってきます。
 海洋力とは、簡単に言えば、同盟です。
同盟の戦略が必要になってきます。
 歴史を振り返れば、
「大国は、小国に勝てない」という法則があります。
 なぜかというと、
一対一で戦えば、小国は勝てませんが、
基本的に、小国は負けないように同盟を組みます。
 その同盟の中に大国が入っていると、
小国と戦ったつもりが、
いつの間にか、大国を含む国家連合と戦うことになります。
 中国は、海について言えば、発展途上国でしょう。
まだ海軍力を整備している段階です。
 やがて、同盟の戦略を考えるようになったら、
海の覇者を目指していると言えるでしょう。
 ここでまた勘違いをするかもしれません。
同盟とは、まず相手国に敬意を払うことから始まります。
敬意がなければ、同盟は機能しません。
 それは、「偽りの恋人」です。
中国は、ロシアをどう思っているかわかりませんが、
著者から見れば、中国とロシアの関係は、「偽りの恋人」です。
 ロシアは、インドに武器を供給しています。
インドは、中国と対立しています。

































































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